top of page

​合唱団紹介

​海老名で「第九」を歌おう会合唱団

 「海老名で『第九』を歌おう会合唱団」は2年に一度、「えびなベートーヴェンコンサート(「えびなの第九」)」の開催にあたって「海老名で『第九』を歌おう会」実行委員会が広く参加者を募り、組織される合唱団です。毎回、10代から80代まで、「合唱は初めて・・・」という方から「第九」歴数十回の方まで、海老名市民を中心に、近隣各市、さらには県外からの応募も含めた百数十名にも及ぶ参加者によって編成され、夏から年末まで数か月間、熱意あふれる指導陣の下、初めて参加される方々がじっくり「第九」と向き合うことに重点を置いた練習期間を設けるなど、さまざまな趣向が盛り込まれた練習を重ね、公演に臨んでおります。

 初回から一貫してプロのオーケストラを招いてきた「えびなの第九」は、昨今、アマチュア合唱団中心の「第九」公演において、プロ・オケの招聘が稀有な事例となりつつあるなか、第一線のプロ・オケとともに歌うことのできる、数少ない「第九」としてその存在感を増しつつあります。また、合唱団の熱唱はもちろんのこと、毎回語り草となるほどの指揮者・オーケストラ・ソリストの熱演も、参加者のみならず、聴衆の方々にも大きな感銘を残し、またクラシック音楽専門誌等にも取り上げられるなど、各方面から高く評価されており、今や海老名市の文化を語る上で欠かせない催事となっております。

 海老名市における「第九」の初演は1980年の12月、その年の4月に開館したばかりの海老名市文化会館で、当時市内で活動していた3つの合唱団が参加して行われました。海老名市文化会館事業協会の主催による「第九」公演は翌年も引き続き行われ、「第九」が海老名に根を下ろすかに見えたものの、その後久しく、海老名で市民参加の「第九」公演が行われることはありませんでした。

 しかし、海老名で「第九」を歌う機会を求める声が絶えることはなく、「初演」から22年を経た2002年5月、市内で活動する混声合唱団「レーベンフロイデ合唱団」のメンバーを中心とする有志により「海老名で『第九』を歌おう会」が設立され、市民自らの手による公募合唱団の組織と演奏会の実施を目指して活動を開始しました。当初は手探りのスタートでしたが、さまざまな困難に直面しながらも150名を超える合唱団参加者に支えられて開催に至った「えびなベートーヴェンコンサート 第九」(2002年・第1回公演)は満席の聴衆から絶賛を浴びる大成功を収め、新生「えびなの第九」はその第一歩を踏み出しました。

 この第1回公演の実績と、「えびなの第九」の継続・発展を望む多くの方々の声を受けて、「海老名で『第九』を歌おう会」は実行委員会(公演非実施年は準備委員会)が事務局を預かる常設の組織になり、以後、市内外の各種機関・団体や海老名市文化会館指定管理者(第3回公演より)の支援・協力のもと、隔年で公演を企画し、合唱団の組織・運営に当たってきました。
 そして、創設10周年を迎えた2012年、『「えびなの第九」10周年記念特別公演』と銘打たれた第6回公演 は、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の絶大なる協力と、斯界を代表するソリスト陣の参加を得て、「ベートーヴェンコンサート」の名に恥じない豪華なプログラムと、すべての出演者が一体となった白熱の演奏で満席の聴衆を魅了し、「海老名で『第九』を歌おう会」の歴史に新たな一ページを開きました。

 この2012年公演の大成功を受け、2014年・2016年の公演では、聴衆の皆様から圧倒的なご好評をいただいた交響曲2曲のプログラムを継続し、2016年からは生田高校グリークラブや海老名高校合唱部など、県下有数の実績を誇る高校合唱部の参入を受け、2018年は気鋭のピアニストを招いてコンチェルトをプログラムに加えるなど、公演内容の充実に努めてきましたが、ベートーヴェン生誕250年を祝うはずであった2020年の公演は、残念ながらコロナ禍の渦中で中止となってしまいました。

 しかし、2002年の開始以来20周年を迎える2022年、「えびなの第九」はコロナ禍を越えて、新たな一歩を踏み出します。2年後に控える「『第九』初演200周年(2024年)」、そしてさらなる未来を見据え、一層の発展を目指して歩み続ける「えびなの第九」に、海老名で「第九」を“歌いたい”、“聴きたい”とお考えのすべての皆様のご参加・ご来聴・ご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

bottom of page